【第1回】うるおいを守る「洗顔」と、化粧品の通りをよくする「優しい角質ケア」(落とすケア編)


秋もいよいよ本番、暖房を点けるといよいよお肌の乾燥が気になりますね。「保湿クリームを塗っているのに、お肌が乾く」「化粧水がなじみにくくなった気がする」と感じることはありませんか?
実は、秋冬の乾燥対策でいちばん最初に見直したいのは、何を塗るかよりも毎日の「落とすケア(洗顔・クレンジング)」なんです。全3回でお届けする「秋冬の基本乾燥ケア」、第1回はお肌の土台を守る洗い方と角質ケアについてお話しします。
洗顔は「1日2回」クレンジングは「こすらない」がお約束
お肌の表面でうるおいを守っている「角層(かくそう)」は、わずか0.02mmほど──キッチンのラップフィルムと同じくらいの薄さしかありません。そのため、お肌は私たちが思っている以上に「摩擦(こすること)」に弱いという性質があります。
まず基本として、洗顔は朝と夜の「1日2回」にしましょう。洗いすぎはお肌が本来持っている大切なうるおい成分まで流し出してしまいます。
また、毛穴の開きや黒ずみが気になるときに、クレンジング剤をつけながら指先でクルクルと力強くマッサージしていませんか? 気持ちよさそうに見えますが、クレンジングでの「ごしごし洗い」は角層を傷つけ、乾燥やさらなる毛穴目立ちを招く原因になってしまいます。クレンジング剤はケチらず適量をとり、指の腹が直接お肌をこすらないよう、優しいタッチで手早くなじませてあげてくださいね。
朝も「洗顔料」を使うのには理由があります
「お肌が乾燥するし、摩擦を減らしたいから朝はぬるま湯だけ」という方もいらっしゃるかもしれません。ですが、基本的には朝も洗顔料を使って洗うことをおすすめしています。
理由は、寝ている間に分泌された「皮脂」にあります。皮脂は時間が経つと空気に触れて酸化し、お肌にとって刺激となる物質(過酸化脂質)に変わってしまいます。この皮脂汚れはぬるま湯だけではなかなか落ちないため、朝の洗顔料で優しくリセットしてあげることが、くすみや肌荒れを防ぐカギになります。
乾燥が特に気になるときのワンポイント
しっかり泡立てた「泡のクッション」をお肌の上で転がすように洗えば、摩擦の心配はありません。もし粉を吹くほど乾燥している時期や、皮脂がとても少ない世代の方であれば、洗浄力の穏やかな洗顔料を選び、皮脂の出やすいTゾーン(おでこ・鼻まわり)を中心に泡をのせ、頬や目元はサッと泡を通す程度に調整してみてくださいね。
化粧品の「通り」が悪いと感じたら、酵素や酸で優しい角質ケアを
秋冬になると、寒さや乾燥でお肌の生まれ変わり(ターンオーバー)がゆっくりになり、古い角質がお肌の表面に居座りやすくなります。「なんだか最近、化粧水や美容液が浸透しにくいな(通りが悪いな)」と感じるのは、そのサインかもしれません。
そんなときも、スクラブなどで力任せにこすり落とすのはNGです。おすすめなのは、「酵素」や「酸(AHAやPHAなど)」を使ったマイルドな角質ケアです。
酵素洗顔など: 古い角質や毛穴の皮脂汚れを、摩擦をかけずに優しく分解してくれます。
マイルドな酸のケア: ごわついた角質を穏やかにほぐし、つるんとなめらかなお肌に整えます。
毎日行う必要はありません。
「ごわつきや化粧品の通りの悪さを感じたとき」に週1〜2回ほど取り入れるだけで、その後のスキンケアが驚くほどなじみやすくなりますよ。
第1回のまとめ
洗顔は朝・夜の1日2回まで
毛穴が気になっても、クレンジングでごしごしこすらない
皮脂の酸化を防ぐため、朝もたっぷりの泡で洗顔料を使う
化粧品の通りが悪いときは、酵素や酸でマイルドな角質ケアを
お肌の通り道がきれいに整ったら、次はいよいよ「どんな保湿成分を選ぶか」です。次回の第2回では、乾燥肌の頼もしい味方「セラミド」の上手な選び方について詳しくお届けします。

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包括的な乾燥ケアとその科学的背景に興味がある方は、別館ブログで詳しく解説していますのでそちらをご覧ください。



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